当院は,長崎市の西部地区にある病院です。
当院の歴史を辿ってみると,安政4年に三菱長崎造船所の前身である長崎熔鉄所が長崎の飽の浦に完成し,その後,社員のための病院が明治30年10月14日に完成し診療が開始されました。
昭和20年8月,原爆により大被害を受けましたが,幸いなことに本院は破壊を免れました。逃れてくる被災者は数千人に及び,我々の大先輩方が不眠不休で治療にあたったことは,永遠に語っていきたいです。
平成28年4月に三菱重工から独立して医療法人となり、令和2年5月に新病院を建設して丸尾町へ移転してまいりました。 診療科においては,内科・整形外科・外科・眼科・皮膚科・泌尿器科・耳鼻咽喉科・形成外科・婦人科・歯科・歯科口腔外科・放射線科・麻酔科・リハビリテーション科 を標榜し,診療活動を行っております。 病床数は165床でうち急性期病床(急性期一般病棟入院料4)83床,地域包括ケア病床(地域包括ケア入院料1)82床です。 大学病院を始め,市中の急性期病院からは,後方支援病院としてまた,地域診療所の先生方からは,内科・整形外科・歯科・歯科口腔外科などご紹介を頂いております。
内科に関しては,特殊外来として禁煙外来・渡航外来を行っており,検査においては,内視鏡(上部消化管・下部消化管)・エコー検査(腹部・甲状腺・心臓・下肢静脈・頸動脈),また最近は,睡眠時無呼吸検査にも積極的に取り組んでおります。
令和2年11月には在宅療養支援病院の認定を受け、令和4年1月には訪問看護ステーションを開設しました。24時間365日の訪問診療、訪問看護も行っております。
整形外科に関しては,長崎県内各地から患者さんをご紹介頂いております。 当院は,脊椎疾患及び関節外科の2本柱での慢性疾患の治療にあたっております。 また,当院の特徴としては,急性期から回復期にわたりリハビリテーションや在宅・生活支援とトータル的にサポートしております。在宅復帰率も,ほぼ100%に近い状況です。 また,テリパラチド(フォルテオ)投与を中心とした骨粗鬆症治療に積極的に取り組んでおり,骨密度測定装置(DEXA)での検査など「コツコツパス」を導入しております。
歯科・歯科口腔外科は、長崎県内各地からたくさんの紹介を頂いて口腔外科処置を行っております。また、歯科・歯科口腔外科は、整形外科との共同診療で骨粗鬆症治療薬に関連した薬剤関連顎骨壊死予防に努めており、当院における顎骨壊死における発症率は市中と比較してかなり低いものとなっております。
予防医療としては、健診センターにて人間ドック、脳ドックはじめ企業健診も行っております。
安全で安心な医療を提供し,地域の患者さんや先生方のご期待に添えるよう頑張る所存ですので,今後も引き続きよろしくお願い申し上げます。